関西進出を加速!TC・DC体制で効率と安定供給を両立した物流センター構築事例

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TC・DCが連携する次世代物流距離の壁を越えて、安定供給と効率配送を実現

 

 

お客様プロフィール

外食店舗 B社様

  • ご契約サービス

    低温物流パック

  • 業種

    外食チェーン

  • 地域

    関西圏(配送先は全国)

  • 事業規模

    約400名

 

 

距離とコストの負担が増す名古屋拠点配送
奈良を基点にTC・DCを融合し、関西全域物流を構築!

全国展開を行う外食店舗 B社様では、これまで関東と名古屋に物流拠点を構え、名古屋を中心に関西エリアの店舗へ配送を行っていました。

 

しかし関西方面の出店が増えるにつれ、名古屋からの配送距離や車両手配の負担が増大し、ルート構築の難易度も上昇。

その結果、物流コストの上昇やセンターキャパの逼迫といった課題が顕在化していました。

 

そこで、当社の「低温物流パック」を活用し、奈良県を新たな物流拠点とすることで、TC(通過型)・DC(在庫型)を組み合わせた柔軟な物流体制を再構築!

 

低温物流パックの導入効果から現在のご活用状況まで、参考にお伺いしました。

 

 

外食店舗 B社様のお悩み

担当者

担当者様

関西にもっと店舗を増やしたいんですが、名古屋からの配送じゃ距離もコストも厳しくて…センターの保管スペースも車両も足りず、TC・DC対応できる物流会社を探してるんです

 

 

本事例「TC・DC体制で効率と安定を叶えた物流センター構築事例」のポイント

  • 抱えていた課題

    長距離配送で便数・コストが増加し、効率化と拠点再構築が課題に

  • 選定の理由

    TC・DCを連携させ、広域エリアの配送を効率化できる体制

  • 導入の効果

    奈良拠点の活用で輸送距離を大幅に短縮し、コスト削減と安定配送を実現

  • 現在の活用法

    出店拡大に合わせ、TC・DC体制を柔軟に使い分けて安定供給を継続中

 

 

抱えていた課題

長距離配送で便数・コストが増加し、効率化と拠点再構築が課題に

B社様では名古屋拠点を中心に関西エリアへの配送を行っていましたが、店舗数の増加により配送距離が長くなり、1便あたりの拘束時間が拡大。

 

便数確保やドライバー手配の負担が増し、長距離運行による燃料費・人件費の上昇も課題に。

 

また、名古屋起点の体制では出店スピードに物流が追いつかず、効率的な配送体制の再構築が急務となっていました。

さらに、名古屋拠点の保管スペースや仕分け能力にも余裕がなく、関西向け出荷が中部エリアの業務にも影響。

 

波動対応や便調整が難しくなる中、B社様は関西側に中継拠点を設け、TC(通過型センター)・DC(在庫型センター)の両機能に柔軟に対応できる物流会社を探していました。

 

 

選定の理由

TC・DCを連携させ、広域エリアの配送を効率化できる体制

複数社を比較検討する中で、奈良を軸に関西全域をカバーできる当社の配送ネットワークと、在庫を保管するDCと、在庫を持たずに仕分け・出荷を行うTCを柔軟に連携できる体制を評価いただきました。

 

この仕組みにより、保管が必要な商品と即日出荷が求められる商品を効率的に振り分けることができ、物量の波動や店舗拡大にも柔軟に対応可能となります。

 

さらに、奈良拠点は名古屋方面との幹線ルートにも直結しており、関西一円を短距離で結べる立地。

当社ではこの立地を活かし、在庫・仕分け・通過の流れを最適化する運用設計をご提案しました。

 

単なる保管や中継ではなく、エリア全体を視野に入れた仕組みづくりと現場連携のノウハウを持つ点が決め手となり、B社様の新物流体制づくりを託していただきました。

 

 

導入の効果

奈良拠点の活用で輸送距離を大幅に短縮し、コスト削減と安定配送を実現

奈良拠点の活用により、これまで名古屋から行っていた関西方面への長距離輸送が大幅に短縮され、1便あたりの拘束時間を削減。輸送コストの抑制にもつながり、ドライバーの稼働効率が向上しました。

 

また、関西エリアの店舗向け出荷を奈良で集約できるようになったことで、配送リードタイムが安定し、繁忙期でも欠品や納期遅延のリスクが大きく低減。

さらに、TCとDCを柔軟に使い分ける仕組みが機能し、出荷量や納品先の変化にもスムーズに対応できる体制が整いました。

こうした物流体制の最適化が関西進出を後押しし、新規店舗の立ち上げや販路拡大も計画的に進行。

 

現場からも「配送計画が立てやすくなった」「急な増便にも余裕を持って対応できる」と好評で、安定した物流運営とコストバランスの両立を実現しています。

 

 

現在の活用法

出店拡大に合わせ、TC・DC体制を柔軟に使い分けて安定供給を継続中

奈良拠点の運用開始後も、出店エリアの拡大に合わせて配送ルートや在庫配置を柔軟に見直しながら、安定供給を継続しています。

 

店舗ごとの需要や納品タイミングに応じて、TC・DCのどちらを軸に運用するかを切り替え、無駄のない仕組みを維持。

物量が集中する時期でも、関西エリア全体で安定した出荷リズムを保てる体制が定着しています。

 

また、奈良拠点を中核としたデータ共有により、店舗からの発注傾向を事前に把握しやすくなり、在庫量の最適化や積載効率の向上にもつながっています。

 

現在は新店舗の出店計画に合わせて、さらなる波動対応強化やルート最適化の検討も進めており、運用レベルの進化を続けています。
 
 

 

 

 

担当マサオカの

「物流におけるTC・DC」の知っ得情報!

TCとDCをどう使い分ける? 成長企業の拠点設計術

物流拠点設計では、「在庫を保管しておくか」「すぐに通過させるか」という拠点の役割分担が重要です。

 

「DC(在庫型センター)」は、商品を受け入れ保管し、注文に応じてピッキング・梱包・出荷までを担う拠点です。

商材の回転が安定していたり、供給の確実性が求められる商品群に適しています。

 

一方で、「TC(通過型センター)」とは、在庫として長く保管せず、むしろ仕分け・積み替えを中心に機能させ、受け入れた商品を素早く出荷に回す拠点のこと。

主に多店舗配送や中継輸送、出荷頻度が高いエリアでの運用効率アップに有効です。

 

成長期・拡大期の企業では、DCだけ、あるいはTCだけで設計を進めると、在庫過剰や車両稼働低下、ルートの非効率といった課題が出やすくなります。

 

したがって、両者を「安定供給担当のDC」「配送スピード担当のTC」として、商材特性・エリア特性・物量変動に応じて使い分けることが“戦略的な拠点設計”と言えます。

 

例えば、出店ペースの速い地域ではTCを起点にして拠点から店舗への納品回数を増やし、反対に定番商材や在庫量を必要とする品目はDCで管理。

 

こうすることで「配送距離の短縮」「在庫コストの最適化」「車両稼働の最大化」といった物流の三大課題を同時に解決できます。
 
このように、物流を単なるコストセンターと捉えるのではなく、「拠点=成長を支えるインフラ」と位置づける視点が、次世代の物流戦略において不可欠です。

 

 

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