リードタイム短縮でムダ在庫の削減と発注の標準化を叶えた食品物流事例

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外食複数店舗運営 株式会社T様

 

 

お客様プロフィール

株式会社T様

  • ご契約サービス

    低温物流パック

  • 業種

    外食店舗運営(お好み焼・鉄板焼)

  • 地域

    関西圏

  • 事業規模

    約500名

 

 

長いリードタイムにより予測発注とムダ在庫が発生
夜間受注〜早朝納品と一括管理で、誰でも発注できる運用へ

京都を拠点に関西・中部エリアへ22店舗を展開されている、株式会社T様。
看板商品の「お好み焼き」を中心に、鉄板焼や一品料理など幅広いメニューを提供し、地域に根ざした店舗運営を続けておられます。

 

しかし店舗数の増加に伴い、従来の物流体制では発注から店舗着まで2日を要し、翌日の必要量を“予測”で発注せざるを得ない状況に。

 

これが余剰在庫やムダにつながりやすく、さらに発注業務も特定の担当者に依存していたため、誰でも対応できる仕組みづくりが課題となっていました。

 

こうしたお悩みを解決するために導入いただいたのが、当社の「低温物流パック」です。
導入効果や現在のご活用状況を伺いました!

 

 

株式会社 T様のお悩み

担当者

担当者様

発注から届くまで時間がかかるので、翌日の分を予測して発注するしかなくて…。そのせいで在庫が余ったり、発注入力の担当に負担がかかっているんです

 

 

本事例「リードタイム短縮と安定管理でムダを削減した物流事例」のポイント

  • 抱えていた課題

    長いリードタイムで予測発注せざるを得ず、ムダ在庫が発生

  • 選定の理由

    夜間受注~早朝納品と豊富な配送網で柔軟対応できる物流体制

  • 導入の効果

    リードタイム短縮と在庫安定化で業務効率が向上

  • 現在の活用法

    物流センター運営を自社人員で完結!安心の供給網

 

 

抱えていた課題

ロット仕入れの保管・管理不足と商品ロス、季節変動への対応が課題に

T社様の物流体制では、発注から店舗に届くまでにおよそ2日を要していました。

 

そのため、翌日に必要な分を正確に把握できず、どうしても“予測”で多めに発注せざるを得ない状況に。
結果として余分な在庫を抱え、ロスにつながるケースが少なくありませんでした。

 

さらに、発注入力は特定の担当者に依存しており、不在時には対応が滞る恐れがあることも課題に。

 

また、扱う商品は冷凍・冷蔵・青果・常温・備品と幅広く、種類ごとに適切な管理が必要でしたが、一括で運用できる仕組みも整っていませんでした。

 

季節によって仕入れる原材料の量や種類が大きく変わるため、大量に仕入れた場合には倉庫スペースが不足し、現場の作業にも負担がかかっていました。

 

 

選定の理由

夜間受注~早朝納品と豊富な配送網で柔軟対応できる物流体制

T社様の課題に対し、当社は夜間に受注を受け、早朝から納品作業を行う仕組みをご提案。
これによりリードタイムを短縮できる点を高くご評価いただきました。

 

そのほか、自社便70コースに加え、関西全域に広がる協力企業の配送網を活用し、毎年の新規出店にもスムーズに対応可能な体制もご提示しました。

 

また、冷凍950パレット・冷蔵500パレットを収容可能な拠点を活用し、大量購入時の保管不足を解消できる点や、配送・在庫・出荷を一括管理する仕組みによるコスト削減効果も選定理由のひとつに。

 

加えて在庫状況を確認して不足分だけを発注できる運用を提案し、発注業務が特定の担当者に依存しない体制を整えられることも決め手となりました。

 

 

導入の効果

リードタイム短縮と在庫安定化で業務効率が向上

導入後は、発注から店舗着までのリードタイムが大幅に短縮され、翌日分を“予測”で発注する必要がなくなりました。

 

その日の在庫を見て不足分だけを発注できるため、余剰在庫の発生を抑え、ロス防止につながっています。

 

また、発注入力は特定の担当者に依存せず、誰でも対応できる体制へ移行。
業務が属人化せず、安定して回るようになったことも大きな効果でした。

 

T社様からも「店舗に余分な在庫を置かずに済み、整理整頓もしやすくなりました。仕入れも一括でできるのでコスト面でも助かっています。新店舗の出店にも対応いただけるので安心です」とのお声をいただいています。

 

 

現在の活用法

物流センター運営を自社人員で完結!安心の供給網

現在は、物流センターにてお客様が発注した商品をケース単位(10〜100ケース)で受け入れ、各店舗からの発注量に応じてピッキングを行い配送しています。

 

また、大阪・京都・奈良・名古屋に展開する22店舗へ、冷凍・冷蔵・青果・常温食品・備品といった幅広い商品を一括管理のもとでお届けしています。

 

店舗からの発注は営業時間終了後の午後10時〜午前0時に受付し、午前3時から11時にかけて出荷作業を実施。
夜間受注〜早朝納品の仕組みで、必要な商品を翌朝には各店舗に届けられる体制が整っています。

 

物流センターの運営は当社の人員のみで行い、安定した品質と管理を実現しています。

 

T社様からも「在庫のセキュリティ面についても信頼しています。安心して任せられるので、これからもお願いしたいです」とのお声をいただいています。

 

 

 

 

 

 

担当マサオカの

「在庫セキュリティ」の知っ得情報!

物流アウトソーシングで在庫セキュリティを強化する仕組み

物流を外部委託する際には、商品の保管場所が自社管理から外れるため、在庫セキュリティの強化が重要になります。

 

物理的な対策だけでなく情報セキュリティや運用プロセスも含めた多層防御があるなど、仕組みが整っているかどうかは、委託先を選ぶ際の大切なチェックポイントです。
実践的かつ効果が高い対策例を紹介します。
 

入退館管理と監視体制

倉庫内に誰がいつ出入りしたのかを明確に記録する仕組みは、セキュリティ対策の基本です。カードキーや暗証番号、生体認証などを導入し、許可された人以外は入れない体制を整えることで、不正侵入や情報漏洩のリスクを大幅に減らすことができます。さらに、監視カメラと連動させて常時モニタリングを行うことで、現場の安心感も高まります。

 

情報システム側のセキュリティ強化

物流アウトソーシングでは、在庫管理システム(WMS)や受発注システムを活用するケースが多いため、システムのセキュリティも欠かせません。

具体的には、ユーザーごとにアクセス権限を細かく設定すること、通信を暗号化して不正アクセスを防ぐこと、定期的にソフトウェアを更新して脆弱性を解消することなどが重要です。

これらを徹底することで、在庫データの改ざんや情報漏洩といったサイバーリスクを最小限に抑えることができます。

 

契約でセキュリティ要件を明文化

物理的な設備やシステムの対策だけでなく、委託契約の中でセキュリティに関する取り決めを明確にすることも大切です。

例えば、委託先が守るべきセキュリティ基準や監査対応の範囲、万が一問題が発生した場合の責任分担などを文書化しておくことで、双方にとって透明性の高い運用が可能になります。

結果的に「どこまで責任を持ってもらえるのか」が明確になり、安心してアウトソーシングを活用できる環境が整います。

 

 

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