物流用語辞典
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理論在庫とは

別名:帳簿在庫とも呼び、仕入れ伝票・売上報告書・営業報告書などを元にデータや伝票で処理された入出庫情報に基づく帳簿上での理論的在庫を意味する。

この正反対の実際に存在知る在庫を元に作成したものは物理在庫といわれる。

理論在庫が用いられる目的は簡易的な在庫高の増減確認にある。

日々の商品の仕入れ・売上を記録した結果から見て計算上であるべき在庫高を確認するという使い方で、在庫管理専用システムまたはサービスを利用したり、そうでない場合は一般的にEXCEL等によって在庫管理を行う。

しかし、あくまで記録を元に計算された理論在庫は「データの共有」や「帳簿の記述漏れ・記述ミス」などの人為的なミスが原因のロス部分が反映されていないことが多く、理論在庫=実在庫とはなりにくいという側面もある。

とはいえ、理論在庫は企業においての正味所要量の計算などに用いられる大事な数値であり、上記のようなロスによってうまれた差異が原因で受注発注業務に大きな問題をもたらした事例もある。

このような事態を防ぐためには、定期的な実地棚卸の実行により質在庫と理論在庫の照合を行わなければならない。


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この記事を書いた人

低温物流コーディネーター

低温物流コーディネーター

低温物流歴20年。運送部門、倉庫部門、営業部門に従事した低温物流のプロが物流をコーディネート。実際に携わってきた経験を元に、低温物流に特化した問題解決事例をご紹介します。